これでも、市松人形か?ですって? 
 
はい、そうです。
 
これでも市松人形なのですよ。
 
ロボダンスでもしそうでしょ! 


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もっとも、この写真はまだまだ制作中の一過程の姿に過ぎません。
 
これからさらに、桐塑を盛ったり削ったり彫刻したり上塗りしたりと
 
気が遠くなるようないくつもの行程が残っています。



そもそも市松人形とは

『着せ替え人形の一種である。東人形、京人形とも呼ばれ、
 
京阪地方では『いちまさん』の愛称で親しまれている。
 
桐塑または木で出来た頭と手足に胡粉(ごふん、蛤粉ともいう)を塗り、
 
おがくずを詰め込んだ布で出来た胴につなげた人形で、
 
裸の状態で売られ、衣装は購入者が作成する。
 
女児の遊び道具のほか、裁縫の練習台としても使用された。
 
大きさは 20 cm ほどの小さいものから 80 cm を超えるものまであるが
 
、40 cm 前後のものが一般的である。女児の人形と男児の人形とがあり、
 
女児の人形はおかっぱ頭に植毛が施され、
 
男児の人形は頭髪が筆で書かれている。』
 
  ウィキペディアより
     

 
明治には明治の市松人形、昭和には昭和の市松人形があったように
 
平成にも平成の市松人形があります。
 
その時代、時代の変化にあわせて
 
顔や髪型など少しずつ変化していっています。
 
その変化を進化と呼ぶのか、退化と呼ぶのかは
 
人それぞれによっていろいろ意見があるでしょう。
 
自分の好みと違うからそれを『退化』と言うのは
 
あまりにも短絡的なことです。



今までの市松人形の下半身は、腰、大腿部と足の部分は一体化されていなくて
 
絹の生地でつなぎ合わされていました。
 
腿から膝にかけてブラブラすることで座らせることも可能になるのです。



最近は時代のニーズによってボディにもいろいろな工夫がなされてきました。
 
球体関節のボディを持った市松さんは
 
さまざまなポーズを保つことができますし、
 
三つ折り人形は、膝小僧に蝶づがいを使って正座させることもできます。



この小さい子は『幼人形』といって、
 
昔ながらの市松とは違って太ももと足首が一体化されていて
 
マダムアレクサンダーに代表されるビンテージのアメリカンドールのように
 
引きゴムのテンションで手足首がくっついています。
 
球体関節ではないのでひざを曲げておすわりはできませんが
 
赤ちゃんらしい、太ももやふくらはぎのフォルムをしています。
 
大きい子ですと、抱っこした時
 
自分の腕がお人形の曲がった膝の裏側やふくらはぎにほどよくフィットして
 
本物の子供を抱いているような感触になります。

 


人形を作る過程で、乾燥機にいれて乾燥させたりしている時間を
 
有効に使おうという親方の計らいで頂いたミニ市松ちゃんですが
 
大きなお人形の作業に手一杯でなかなか進めませんでした。

少しずつ時間を作って、

桐塑を盛ったり、削ったり、彫刻して、上塗りして、面相して........

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ようやく完成した子がこの子です。

湯のみ茶碗にすっぽり収まる大きさです。

 
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どうでしょう!これでも市松人形です(クドいですね)

ロボダンスでもしそうに見えますか?
 


今回は初めて男の子にしてみました。
 
髪型も男らしく(?)あえて坊主頭にしてみました。

うっすらと青いお粉を頭にはたいています。
 
しばらくこれから我が家の小坊主として
 
可愛がっていきたいと思います。

でも、小坊主で遊び飽きたら今度は髪の毛を作って

普通の男の子にしてもいいかな......


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そもそも可愛いという基準は
 
人それぞれ違うでしょう。
 
100人いれば100通りの可愛さがあります。
 
だから、自分の可愛いさの基準を
 
相手に押し付けたりしてはいけないのです。
 
自分が可愛いと思えれば、可愛いのであって
 
その人にとっては
 
何百万もするお人形よりも価値があるのだと思います。



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さて、今日は小坊主ちゃんと何して遊ぼうかな