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家から車で50分ほどのところに、

水郷の街として知られている潮来(いたこ)があります。

古くから水陸交通の要所として栄え、のどかな田園風景が広がっています。


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5月下旬にはいるとあやめ祭りが開催され、紫や白、黄色に淡いピンク色の

約500種100万株のあやめが水路の脇のあやめ園に咲き乱れ

その景色を昔ながらの風情のある『ろ船』に乗って、ゆっくりと楽しむことができます。
 

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潮来は、古くは水路によって形成された生活形態であったことから

嫁入りする際の花嫁や嫁入り道具は全てサッパ舟と呼ばれる小舟で運ばれました。

これが花村菊江さんの『潮来花嫁さん』の歌で知られる

「嫁入り舟」の始まりと言われています。

交通が整備された今では、時代の流れとともに

サッパ舟を使った「嫁入り舟」は姿を消してしまいましたが

このあやめ祭りの期間中の観光行事として、

実際の花嫁さんが嫁入り舟に乗って嫁ぎ先へ向かう

昔ながらの情緒ある情景を見ることができます。

近くに住んでいながら、まだ1度もその情景を見た事がなかったので

先日、ドライブがてらに行ってみることにしました。



あやめはまだ5分咲きといったところでしょうか。

それでもカラフルなあやめが水辺のほとりに涼しげに咲き乱れ、

たくさんの人で賑わっていました。


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こちらは水郷潮来大使の『あやめちゃん』

夢は大きくなったら嫁入り舟でお嫁に行くこと。 

子供たちに囲まれて大人気です。

 
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風情ある潮来笠をかぶった売り子さんがいるお花やさん。

色とりどりのあやめの株が売られていました。


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午後14時。嫁入り舟のイベントが始まるアナウンスに

あちこちに散らばっていたたくさんの人が集まってきました。 
 
長持唄が場内を流れる中、

花嫁さんは船頭さん、花嫁道具を担ぐ人達と共にあやめ園内を練り歩き、

ろ舟乗り場より「嫁入り舟」に乗り込みます。 


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沿道からの「おめでとう」「お幸せに」 の温かい拍手声援が飛び交う中、

お酒と米俵を載せて寿提灯を掲げたサッパ舟は

緊張した面持ちの初々しい花嫁さんを乗せ

「潮来花嫁さん」のBGMが流れる中、お婿さんの待つ水門のところまで

ぎっちらぎっちらこと進んで行きます。


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 花婿さんの待つ水門のところに到着すると

橋桁から花婿さんが花嫁さんを迎えに

舟に乗り込み、2人そろって岸に上がります。


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色とりどりの綺麗なあやめが咲くの中、大勢の人から祝福を受け

潮来の花嫁さんはなんて幸せなのでしょう。

どうぞ末永くお幸せに.................



アヤメ科の植物は、アヤメ、カキツバタ、花菖蒲、アイリス、イチハツなど

多種にわたり、『あやめ』と称されます。

園内で咲いているアヤメを写真に撮ってみました。


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そろそろ我が家のお庭を彩るパステルカラーのジャーマンアイリスよりも

色合いが地味ですが、こういった趣きのある日本の風景に

とてもよく溶け込みます。
 


おみやげやさんで見かけた、ろ舟を漕ぐ船頭さんのお人形さん。

とっても可愛かったので連れて帰ってきました。

描き目ではなく、ちゃんとおめめが義眼になっています。



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あんまりその姿が気に入ったので

私もビンテージのMAちゃんで再現してみました。



「潮来の女船頭さん」


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MAちゃんの乗ってる舟は、我が家でお刺身用に使っている器です。 
 
もうこの器、お刺身用でなく、『ろ舟』にしか見えないわ〜〜 (* ̄∇ ̄*)エヘヘ


 

調子にのってさらにこの写真を幕末風にしてみました。

なんだか時代を感じさせる1枚となりました。


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花嫁舟のイベントのあとは、潮来祇園祭礼の踊りや

潮来囃子の演奏もあり

18時すぎにはライトアップされ、幻想的な水郷の姿が映し出されます。


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今日撮ったあやめ祭りの写真をコラージュしてみました。

潮来あやめ祭りは6月23日まで開催されています。

機会があったら、また来年も行ってみたいと思います。



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