市松人形を作っている工程の写真を載せたら


昨年、浅草橋の吉徳で開催された『第二回にんぎょううらら展』に、

藤村人形教室の生徒作品として出展させていただきました。

あいにく、仕事の都合で伺うことはできなかったのですが

先日、その作品が手元に戻ってきましたので

家で写真を撮りました。



どんな出で立ちの男の子にするのかいろいろ迷いましたが

せっかく磨いてツルツルにした頭に

髪の毛を付けてしまうのが惜しい気がしました。

だったら、丸坊主が似合う人物にすればいい....と思って

一休さんにしてみました。

(展示会に間に合わせるために手を抜いたわけでは...わけでは...ありません





一休さんのトンチで有名な

屏風絵の虎退治のシーンです。
 
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『ではわたくしがこの縄で虎を捕まえますから、

お殿様は屏風の後ろに回って虎を追い出してください。 』

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衝立は図書館で借りた屏風絵の虎をデジカメで撮影し印刷。

周りを木で組んで足を付けて衝立にしました。

 
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昔からこの一休さんの題材は大好きで

以前でもTiny betsyちゃんでもやったことがありました。


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このTiny betsyちゃん、元はサンアントニオちゃんでした。


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実際にウィッグをはがし

頭にアクリル絵の具でペイントを施しています。

綺麗なウィッグを剥がすのは勇気がいりましたが

意外に似合ってます!


ikyusan






 前回の市松人形教室の休憩時間に

親方が、とっても小さなお人形を見せてくれました。



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全長は6.5センチほど。

子供が描いた落書きのようなお顔立ち。

見れば見るほどユニークなお顔をしています。(≧m≦*)ププ

なんでも、親方のお父さんがまだ現役で人形師をやっていらした頃

いろいろな行商の人が店を尋ねてきて

このような品物を売りに来たそうです。


『おやじったらさ、使い道のないあんなものを

つい買ってあげちゃうんだよね......』と親方。

超一流の人形師の元に、子供騙しのようなお人形を

売りにくる行商人もたいしたもんですが

それを箱買いしてあげる親方の優しいお父さんもたいしたもんです。



それにしてもこのお人形、

なんて味のあるお顔なんでしょう。

思わず、ぷっと吹き出したくなるようなお顔です。

可愛らしい口元に見られる繊細な筆使いとは一転、

なんのためらいもなく

大胆に引かれた左右非対称な太さ・形の眉毛.......

描こうと思ってもなかなか描けるものではありません。

もし1体だけだったら、

あれ?もしかして失敗作?って思えるのですが

こうやって2体とも同じような眉毛の形をしているところを見ると

この眉毛の形に、作者のこだわりが感じられます。

人形の顔は作者に似てくると言われていますが

この人形を描いた人も、こんな味のあるお顔をしているのかも知れません。




ひと目見た時から、私の心を掴んで離さないこのお人形。

我慢できずに、私の脳内会話が炸裂し始めました.......




『ようこそおこしやす。

店ん中、見ていっておくれやす』


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『生八つ橋、おみやげにいかがどすか?

ほんにおいしいおすえ』


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『おおきに。また寄ったっとおくれやっしゃ』

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休憩時間が終っても、

まだまだこのお人形と遊んでいたくて

ずっと手に持っていたら

親方が......くれました。
(*^^*)きゃぁ!

 
悲しいことも、つらいことも

このお人形を見てたらきっと乗り越えられそう......ぷぷぷ  

親方、一生の友とします。ありがとうございます!