2015年4月22日 渋谷のBunkamura オーチャードホールにて行われた

ピアノガイズ来日コンサートに、息子と2人で行ってきました。

ピアノガイズはピアニスト(ジョン・シュミット)、

チェリスト(スティーブン・シャープ・ネルソン)、

映像クリエイター(ポールアンダーソン)、

音楽プロデューサー(アル・ファン・デル・ビーク)の4人からなる

アメリカの異色クリエイター集団です。


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壮大な大自然を前に、

情緒溢れる豊かな音色と超絶技巧を織り込んだミュージックビデオを

you tube に投稿するやいなや大注目を浴び

彼らの動画総再生回数はなんと6億回を突破しているそうです。

誰もが知っているポピュラー音楽にロックやクラシック音楽を取り入れて

独自の解釈でアレンジした演奏は

あらゆるジャンルの音楽ファンをとりこにしています。

you tubeで何十回も再生して聴いていた音楽が生で聴けるとあって

私もこのコンサートをとても楽しみにしていました。

実際の演奏も、ステージの後ろに映像が投影されて

まさに音楽と映像の融合となっていました。


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1台のピアノを4人で囲み

ある者はピアノを弾き、

ある者はピアノの弦を指ではじいたり、弓でこすったり...

ある者がピアノのボディや椅子をたたいて音を出したり...

またある者がピアノの蓋を開けたり閉めたりする音でリズムをとったり....と

1台のピアノを4人が弾くパフォーマンスは

ピアノという鍵盤楽器が、時には弦楽器になったり、打楽器にもなりうることに気づかされます。

ピアノ1台まるごとから音が溢れて来るんです。

例えば1匹の魚を捌いて料理する時に、どこの部位も捨てるところがないように

無駄なく上手に使う秘境の地の料理にどこか似ています。

 そしてそのピアノから発せられる音が実に楽しいんです。

まるで音符が空中をとんだりはねたり、踊っているかのよう.......

音楽ってこんなに楽しいんだって再認識させられます。


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多くの曲はピアニストのジョン・シュミットさんと

チェリストのスティーブン・シャープ・ネルソンさんの2人が演奏するスタイルです。

コンサートでは曲に合わせて3台のチェロを使い分けていました。

また多種多様のエフェクターを投入することにより

たった2人だけの演奏が

あたかも何人かで弾いているような効果を生み出していました。



中国の万里の長城で演奏したカンフー・ピアノ・チェロ・アシェンズは

特に話題となった作品で、中国の楽器二胡のような情緒溢れる音色で奏でるチェロの音色が

胸にしみるとても大好きな曲です。


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また、主に演奏を担当するピアニストのジョンさんと、

チェリストのスティーブンさんが曲の紹介を兼ねて

演奏の合間にMCの掛け合いもとてもユニークで

会場を笑いの渦に包んでいました。

特に、ピアニストのジョンさんがスティーブンさんに

パッヘルベルのカノンをやってみようと提案したのですが

スティーブンさんが、

『ピアノのパートはメロディーが順次変っていくからいいけれど

チェロのパートは最初から最後まで

ただD  A  H  Fis  G  D  G  A の繰り返しだから単純すぎて飽きちゃって嫌だ』

と拒否します。

でもジョンさんになんだかんだ言われてしぶしぶ承諾して演奏するのですが

やっぱり単純過ぎちゃってあくびを連発。

途中で大幅に音をはずしてついに寝てしまい、

ピアニストのジョンさんに起こされます。



それでこれではいけないと一発奮起して

チェロを弓で弾くだけでなく、指ではじいたり

ボディを叩いて音を出し

優雅なメロディーのフレーズに乗せてせてリズミカルなロック調のアレンジで

再び演奏するところなどがとても面白かったです。

 


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また、大ヒット映画「アナと雪の女王」の主題歌『Let it Go』では

途中にヴィヴァルディの『四季』の中から『冬』のメロディーが上手く合体されて

映画の寒々とした雪のシーンが思い出されてとても素晴らしかったです。






この公演にあわせて4月22日に新しいアルバムがリリースされたので

会場でいち早く手にいれ、サインもいただいてきました。


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翌日にはポールマッカートニーの東京ドーム公演もあり

連日コンサート三昧で夢のような1週間でした。