我が家にとって、11月はどうやら鬼門らしく
 
この時期になると、毎年のように予期せぬトラブルに巻き込まれます。
 
今年こそはなんとか無事に11月を迎えたかったのですが
 
今年もご多分に漏れず、近年では最大級のトラブルで
 
解決させるために、あちこち駆け巡り身も心もボロボロでした。
 
そんな中、母が創作人形展へ誘ってくれました。

江戸東京博物館で催されている
 
安部朱実さんの創作人形展

安部朱美人形展~昭和の家族・伝えるきずなです。




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昭和30年代に生きた人々の生活や人々の絆を石粉粘土で表現し、
 
安部さんの作品が醸し出す情景を

谷川俊太郎さんが感じ取って作った4編の詩が
 
ジオラマと共に紹介されていてとても完成度の高い作品展でした。

会場では写真撮影は禁止されていましたので

こちらの動画で雰囲気を味わってみてください。






戦争の混乱からだんだん落ち着きを取り戻した古き良き時代の昭和。
 
貧しくても、物がなくても心が豊かだったから
 
少しも不安ではありませんでした。
 
いつもどこかで見守っている人達がいました。
 
それは家族であったり、先生であったり、ご近所さんであったり.....
 
ささいな事でも、人の話に耳を傾けることの出来た時代でした。
 
喧嘩をしながら、相手との絆を深めていくことのできた時代でした。


会場にて購入した安部朱実創作人形作品集より

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駄菓子屋さんの店先の長イスで
 
美味しそうに買ったばかりの駄菓子をほおばる子供達.......

路地裏でチャンバラごっこに興じる男の子たち......

家族でちゃぶ台を囲みながら、和やかに食事をする風景。
 
お箸を止めて、おしゃべりに夢中になっている女の子......

赤ちゃんにお乳を含ませている母親の暖かく優しい眼差し.........
 


お人形の中に、幼なじみの友達や近所のおじさん、おばさんの顔、
 
幼かった自分の顔を見つけては
 
子供時代に経験した懐かしい出来事が走馬灯のように頭をかけめぐり
 
今まで忘れていた思い出が鮮やかに蘇ってきます。



物がありふれている今の時代
 
わざわざ他人の手を借りなくても
 
お金とPCさえあればたいていのことは出来、
 
もはや絆という言葉は死語になりつつあります。

でも今の殺伐とした時代に必要なのは
 
家族や人々の『絆』なのだと改めて感じさせられました。
 
絆を通して、笑ったり、泣いたり
 
助けたり、助けられたり......


夢中になってお人形を見ていて
 
はっと気がつくと、
 
隣で目を細めて優しく人形を見つめる母がいました。
 
母もまた、自分の若かった頃の姿を思い出して
 
胸に大切にしまってあった記憶の1ページを紐解いていたのでしょう。
 


安部朱美人形展『昭和の家族』は
 
これからも全国巡回で開催されているそうです。
 
お近くで開催される時は是非ご覧になってみてください。